La vida tranquila como una melodia "TARARAN"
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突風
我々を待っていたのは突風の吹き荒れるコトパクシ山であった。
5650メートルの尾根で私は体を引き裂かれそうになりながら、
とにかく飛ばされないように踏ん張るのが精一杯だった。
前にはもう一歩も進めない。目の前には雪山の急斜面がいつ果てるともなく続いている。

2回目の挑戦もこんなわけであと250メートル足りなかった。
どちらかというと、悔しさよりも無事に帰って来れた安堵のほうが大きい。
あんなに大自然の中に身を置いたのは初めての体験だった。

山小屋では思ったよりも休めたし、高地順応のためにお茶や水をたくさん飲んで体調もよかったし、
雪の状態もいいと聞いたので「もしかして頂上まで行けちゃうんじゃない?!」と期待していた。
ガイドの2人も「一歩ずつゆっくり進めば大丈夫」と言っていた。

夜中1時に出発。満点の星がすぐ近くに瞬く。
風は強いけれど気温はそれほど低くない。さぁ、行くぞと気合が入る。

ガイドは一歩一歩かみ締めるようにゆっくりゆっくりした足取りで我々を先導する。
ちょっと遅すぎるような気もする。でも風に耐えながらの歩行だからこういうものかとも思う。

1時間おきくらいに立ったまま休憩を取る。カッパの中に押し込んだチョコレートや飴玉を食べる。
二重に手袋をはめているのでうまく銀紙がむけない。風に飛ばされないように体を少し山側に傾けて急いでもぐもぐ食べる。

高度が上がるにつれて寒さがどんどん増してくる。
ほっぺたがしびれてピリピリと痛い。顔の周りの髪が凍り付いている。
休憩で手袋を取ると1分も耐えられない。
ピッケルを持つ手が凍りそうに痛くて、凍傷にならないように指をギュっと握ったり放したりする。
私


途中、別のグループが諦めて下山していった。
私たちのガイドは「もうやめよう。」と一言も言わない。態度にも表さない。
「これは私がやめようと言うまで誰も言わないな・・・。」とその時に悟る。

後ろから友達が私を大声で呼んだ。
「見て!ご来光。」
風が吹く方向を、目をしばしばさせながら見るとご来光だった。
風と雲の中からもわっとした赤い太陽が顔を出した。私、天国に来ちゃったかしらと思った。

雪は固まって魚のうろこみたいに一面に広がっている。
つららが柱のようにずんぐり立っている。氷の亀裂がキリッと地面を分けている。
こんな光景を見たのは本当に初めて。
ガイドのヘンリー


もう限界だった。体も心も。
下山する気力を振り絞るのに精一杯。
なんどもずっこけながら死に物狂いで山小屋にたどり着いた。
氷女と化した友達


全身の疲労と寒さがどっと押し寄せた。
山小屋で飲んだレトルト味噌汁のなんとなんと美味しかったこと。
「いや~まったく。しばらく山はいいね。」と友達と苦笑いする。

こんな週末でした。
家に帰ってきてあったかい風呂につかってお昼寝したら
もう山にいたことが遠い遠い昔のようで、
やれやれ、しんどかったけど、なんだろう、なんだか満足だわ、と
少し晴れやかな気分でドロドロになった服を洗濯機に放り込む私でありました。

やっぱ、もう一回行くっきゃないな。3度目の正直で。。。


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す、すごいよ。。。雪やん。めっちゃ。
こんな山に登ってるとは思いませんでした。きっと山頂からの眺めはいいんやろね。再再度挑戦、がんばってね!
kayozo | URL | 2006/07/09/Sun 22:54 [編集]
久しぶり~!

すごいねーっ、この登山!
何もかも白く凍って、なんだか映画みたいだわ。

上り詰めたときの気分は、絶対絶対最高だろうね。3度目の正直、頑張って!
kazzy | URL | 2006/07/11/Tue 19:11 [編集]

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